正式な名前は褐色電融アルミナ、中国語では金剛砂、棕刚玉とも呼び、英語ではBrown Aluminium oxideである。 ボーキサイトをアーク炉で融解し、還元してアルミナ分を高めたのち、冷却し凝固させ、その塊を粉砕整粒する。Tiイオン、Mgイオンほかの固溶により、いくぶん強靱になる。
密度は、3.987g/cm3。 モース硬度は、ダイアモンドに次ぐ9。 修正モース硬度は、ダイアモンド、炭化ケイ素に次ぐ13。 ヌープ硬度は、1,700~2,500kgf/mm2。結晶面により異なる。 条痕は、白。 色は、上記のとおり、無色透明から黒褐色不透明まで、いろいろ。 融点は、2,050℃。 電気伝導は、固体の状態では絶縁体。2,050℃で融けた液体は良導体
人造の単結晶のコランダムは、固体レーザー、精密器械の軸受、合成宝石、合成貴石などに使われる。レコードの針にも使われた。
アーク炉で作る多結晶の塊は、粉砕、精製、整粒して、研磨剤、耐火物原料などに使われる。重量で測る消費量は、これがもっとも多い。 |