蘇繍は2000年前の春秋時代から中国の蘇州で作られ始めました。蘇繍の作品は絵画芸術を基礎とし、優れた図案、鮮やかな色彩、繊細な縫い取りによって精巧に作られ、"東方の真珠"と呼ばれていて、その名は世界各地で知られています。
蘇繍の特徴は「平、整、細、密、均、順、和、光」の八文字でまとめることができます。刺繍はすべてシルクの糸を使い、多彩な太い糸と細い糸で線の調和にこだわり、作品には深浅の層が千種類にも達しており、そして、蘇繍は細い糸を使う技術を重んじ、刺繍糸を12分の１の細さに使用した極めて繊細な縫い取りは、雅やかで生き生きとした独自の表情をかもし出しています。
中国の古代皇室が使用した刺繍製品の多くは蘇繍であり、いまだに北京の故宮博物館にはその当時の蘇繍が多く珍蔵されています。精密な技術、多様な針法、巧妙な配色、実にすばらしいです。また、蘇繍の絵柄にはお祝い、長寿、吉祥などの意味が含まれているため、これらの作品は高級な鑑賞品であり、コレクション価値のあるものでもあります。
蘇繍は中華民族の伝統工芸であり、世界に誇れる芸術でもあります。これまで蘇繍は世界各国で高い評価を受けており、"中国工芸美術百花賞金杯賞"、"第56回ボズナニ国際博覧会金賞"を受賞し、また"イタリアトリノ博覧会"と"ベルギー万国博覧会"でも受賞しました。蘇繍はこれまでに80数回も国家首脳贈答品として海外に贈り、120ほどの国家と地域で展示され、文化芸術交流に貢献致しました。近年、蘇繍の作品は「神工運針」の異名を持ちながら、中国ではよく購入され、アメリカ、日本、イタリア、ニュージーランドなど60以上の国と地域でも歓迎され、世界各国の人々から愛されています。
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中国蘇繍
