藍染めは古代からひろく世界各地でおこなわれてきた、染色の技法である。日本には中国大陸から伝わったと言われ、江戸時代になって木綿の普及とともに大きく発展した。中国の西南部、雲南省大理市【だいり】にも藍の美を育んできた人々がいる。手仕事の「絞り」の技と藍染めが、美しい布を生み出す。こんなユニークなスタイルは人工染めの“魂”であり、いかなる近代的で先進的な機械に取り替えてはいけない。
色彩については青色の濃度と白色の純潔さを強調して、型についてはアウトラインと線を明瞭させている。
色染めは天然植物の染料を使うが、いかなる化学工業の染料を使用しない。選択または日当たりに強く、色性が安定のため、模様は洗濯すればするほどきれいになり、しかも、異常なにおいがしないが毒性もない。化学検査によれば駆虫効果もある。